「留学経験はないけど海外で仕事したい!」と夢を持っている人にとって、
TOEIC試験は「パスポート」とも言える、とても大切な試験です。
・企業の海外赴任の最低ラインは600点
・730点あればアジア人など英語を母国語としていない、いわゆる「Non-Native English speaker」と会話できるレベル
・860点以上あれば欧米人(Native-Speaker)とも話ができる、グローバル企業で働けるレベル
たいていの日本企業の人事部は、このように認識しているのが一般的です。
英会話力も必要ですが、まずこの「パスポート」を取得しないとチャンスすら訪れてきません。
ただ逆にいうと、TOEICで点数で自分を証明させることさえできれば、
「海外で働くチャンス」が一気に開くのです。
そして、企業で問われるTOEIC資格が有り難いのは、
「企業の人事採用者の選考にスピーキングのスコアは問われない」ということ。
なぜなら、そもそも日本人の英語レベルは世界の他の国と比べても低いため、
「TOEICスコアさえ良ければ実践力は何とかなるだろう」
と判断してくれるからです。
2017年からTOEIC試験に「スピーキング」が新設されましたが、それでも心配無用です。
今、英語を使って働くビジネスマンのほとんどは、この制度を経験していません。
そして、本人たち自身が
「リスニングとリーディングができればスピーキングは後から付いてくる」
と経験してきたからです。
だから、海外留学経験がなくて実践英会話がうまく話せなくても、
TOEIC試験でリスニングとライティング点数さえ取れてしまえば
一気に「海外で仕事する」道が開けるのです。
「TOEICの点数がなかなか上がらない」
「何とかしてあと50点欲しい!」
と苦しんでいる方へ。
今回は、私がTOEIC試験対策の経験を通じて編み出した、
「TOEIC試験直前に1ヶ月で得点力100点UPさせる、戦略的得点力UP法」
を伝授したいと思います。
(まずは、点数が稼ぎやすいライティング編からです)
1)TOEICの点数の仕組みから戦術的に得点を稼げ
まずはTOEICの点数計算の仕組みについて。TOEICは、単純に得点計算されるわけではなく、
回数ごとの平均点や設問毎の正答率に合わせて、スコア調整がされて点数が決まるシステムです。
実はこのTOEIC計算の仕組みに、「得点力UPのカラクリ」が隠されています。
それは「正答率が低い設問で点数を稼げ」ということ。
でも単純に考えたら「正答率が低い=難しい設問」と考えてしまいがちですが、
それ以外にも正答率が低い設問があることに気づきませんか?
実は、「ライティング長文問題の後半も正答率が意外と低い」ことを。
TOEIC経験者なら皆さんわかるかと思いますが、ライティングの設問を時間内に全部回答し終わることはなかなか難しい。設問は難しいわけではないのに、単純に時間切れで多くの人が間違えてしまう。
つまり、「最後の長文問題で確実に正答すること」で、点数を稼ぐことができます。
2)確率論から、取り掛かる設問の順番を変えろ
(残念ながら、2017年4月の設問改定で使えなくなりました涙)
皆さんご存知と思いますが、ライティングは4択と3択の2種類。
つまり確率論から考えると、4択の正答率は25%、3択の正答率は33%な訳です。
もしあなたがまだ時間内に全問回答できる自信がないなら、
・確率の低い設問から始める
・時間切れになったら、適当にでも3択問題にマークした方が正答率が自然と上がる。
特にPart:6の長文穴埋めが比較的難しいので最後にやるのがオススメです。
3)過去問題で本番力を鍛えろ
《ポイント》
75分の試験時間を65分間で回答する訓練をすべし
65分間で、各設問ごとの回答時間に分解して組み立てろ
自信がない設問は、必ず印を付けて、最後に見直しをせよ
わからない設問でも、とりあえず「答え」を入れてから次へ行け
得点力というものは「いかに本番を想定して勉強しているか?」にかかっています。
では 、本番になるとどういうことが起きるでしょうか?
・緊張する、焦る
・周りの人の様子が気になってしまう
・点数を確実に取ろうと思うがあまり、慎重に回答してしまう
これをやると、どういうことになるのか?だいたい想定つきますね。
予想以上に時間がかかってしまい、焦ってしまって、頭が真っ白。
75分でまともに回答できなくなってしまうのです。
だから、本番を想定してすべきことは2つ。
・75分の試験時間を65分間で回答する訓練をすべし
(過去問を使って、なんども実際にシミュレーションしてください)
・65分間で、各設問ごとの回答時間に分解して組み立てろ
(自分の中で、設題1はxx分間、設題2はxx分間・・・というように、回答時間を予め決めておいて、途中で焦らないよう、時間コントロールをしてゆくことです)
あと、忘れてはならないことは、
たとえ自信がなくても、必ず回答(マークシートに◯)してから次の設問に行くこと。
最後の1分で「間に合わない!」と気付いた時でも、
その時に正しいと思う回答をしておけば、正答率は確実に上がるはずです。
間違っても最後の1分間で、
適当にマークシートに印を埋めるようなことは避けたいところです。
4)長文問題を戦略的に回答せよ
・設問から読んで長文内容を理解せよ
・設問から答えを探せ、全部読む必要はない
・常識的に考えて間違っている解答は間違い
・知らない単語があっても、長文内容が理解できれば何となく意味はつかめる
・落とし穴(ひっかけ)に気をつけろ
1)でも話しましたが、長文問題で素早く確実に点を取ることが大切です。
そして重要なのは、
文章の内容を理解することが大切ではなく、問題を正答すること。
つまり、文章の内容なんて、全く理解する必要はありません。
受験勉強をしてきた人にとって、「設問から読む」ということはご存知かと思います。
TOEIC受験では、さらに割り切って
「設問を答えられさえすれば、内容なんて分からなくたって良い」と考えること。
設問から、長文のテーマ(内容)さえ大体理解さえすればそれで十分です。
これくらいの意識を徹底すれば、無駄な時間は省略できるし、
たとえ知らない単語があっても、気にならなくなります。
あとは
・答えは該当部分を見つけだして、当てはまる物を探す
・答えに迷っても「常識的に正しくないものは絶対に間違い」と理解して答える
ことさえすれば、結構正しい答えがわかってくるようになります。
このやり方ははっきり言って邪道です。
「英語が話せるようになる」という本質ではありません。
しかしながら、あなたの人生が変わるのであれば、
一度きりの人生を変えるためには必要なことなのです。
(これは、得点力をつけるための、ズルではない、正しい得点戦略なのです)
是非参考にして、戦略的にTOEICで得点を稼いで、
海外で仕事するための「パスポート」獲得を実現して下さい!
You Only Live Once.